月の明かりは平等なのに
ガリさんの暮らす街はこんなに眩しい
真っ暗闇からその光に憧れている
私が見ることのできる“ガリさん”もまた造られた光
レンズの前に現れるガリさんは
魅力的に見えるよう造られた光
まだ平面でしか見たことのないガリさん
その存在自体が虚像だったら面白い?
聡明なガリさんなら、それくらいやってくれそう
彼はエンターテイナー
“たとえ全てがウソであっても それでいいと”
そんなことを考えながら
今は“ガリさん”の放つ光の湖に浸っていたい
そしていつか
月明かりの下であなたを見てみたい